介護職の退職理由や転職事情を知る

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仕事を辞める理由

転職を成功に導くために、まずは介護職の退職理由や転職事情について理解しておきましょう。公益財団法人介護労働安定センターが実施した調査によると、退職理由として一番多いのは「人間関係」ですね。特に多いのが上司に対する不満で、職場内に居場所がないと感じて退職を決意する人が多いようです。介護職は一人ではなくチーム全体でコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくので、人間関係の問題が発生しやすい傾向にあるのでしょう。
次に退職理由として多いのが、「ライフスタイルの変化」です。介護業界は女性が多いので、結婚・出産・育児などを理由に退職する人が多いのです。介護職は身体的負担のかかる業務があるので、妊娠した女性にとっては不安が大きいですよね。そのため、早めに仕事を休まなければなりません。また、子どもが生まれた後もしばらくは子育ての時間が必要なので、休職からそのまま退職になるケースもあるようですね。
働いている施設の「経営理念・運営への不満」を退職理由としている人も多いです。例えば、職員の数が足りていないにもかかわらず、新規の利用者を受け入れ続けていれば現場はパンクします。また、新規の施設を増やすばかりで給与が上がらないのであれば、既存の職員は不満がたまっていきますよね。介護業界全体として人手不足のため、現場の状況を理解していない運営体制をとっている施設に不満を持って退職を考えるのも無理はありません。
また、「他の仕事や職場で働きたい」という理由もあります。この理由で退職する人の多くは、他に正社員になれるところがなかったからという理由で介護職に就いたケースが多いようですね。そのため、他に条件の良い仕事があればためらうことなく転職していきます。

将来性について

上記以外に「将来への不安」を理由に退職する人がいます。待遇は職場によって異なりますが、低い給与と自分の将来を照らし合わせ、不安を抱いて転職を決める人が多いのです。また、昇給の基準が曖昧であったり、上層部の役職が埋まっていて昇進の余地がないような職場だと、より一層不安は募りますよね。
ただし、介護業界そのものは将来性が高いです。なぜなら、高齢化社会はこれからも進んでいくからです。高齢者が増えればその分介護サービスの需要が増えますよね。そのため求人は今後も増え、雇用的には安定していると言えます。現状でも転職市場は活発ですが、今後さらに活発になっていくのではないでしょうか。